2020　0105の要綱

お騒がせしました
自殺を仄めかした男性は無事警察に保護されました

日没過ぎて暗くなりはじめた頃
国道沿いにある私の事務所件作業所に一人の見知らぬ５０代の男性が訪ねてきたのです

容姿は、とても頭良さような真面目な人
身長も１８０以上
やせ形…
見た目何ら不信感感じられない

すぐ近くの山を散策していたのだが財布とケータイを入れていたポーチをどこかで落としてしまった
探しに行くので懐中電灯を貸してもらえないだろうか?

私もそれは大変だろうけど、もう暗いでしょう
今から山に入って見つけられるの?
どこを歩いたか?　覚えてる?
夜で分かるの?
猪も多くいるよ
突進されたら牙で足の筋肉などぶち切られ
歩けなくなっちゃうよ

今日はとても寒いし、道間違えたら凍えて死んじゃうよ

車で来たのなら今夜は止めて朝一で入山したほうがよいのでは?、

しかし、車は見当たりません
問いますと汽車でここまで来たそうです
登山が趣味なんですか?
見たところ登山者スタイルでもありません

どこから来たの?
水戸市の南隣、茨城町だそうです
私んところから40キロぐらいの距離

どうしても探しに山に入るって言うなら停めないけど
もし、８時半までに見つからなかったら汽車も終電で、帰れなくなるよ

どこで休むの…この冷え込みでは無謀でしょう

男性もここらでなんか迷いが表情に現れます

なんなら私んとこ止めてあげるから明日にしなよ
お節介です…が
いや見ず知らずの方に甘えられません…
遠慮されます

次のお節介
何ならおうちまで送ってってあげるよ
それなら一時間ちょいで帰宅できるでしょう
明日もう一度来ればいいんじゃない

いや～それは申し訳ないから～

じゃー、どするの?
山に入るの?
それとも野宿するの…凍死するよ
ほとんど自殺行為だよ…今日は止めな

外で話し込んでいても体冷えますので
熱い缶コーヒをどうぞと差し上げました
次いでに
私半分冗談で自殺しに来たの?
ていっちゃったのですね

告白😌
ジョークのつもりでしたけど…男性が話し始めます

実はそうなんです

もう、生きてるのいやになった
携帯電話は家に置いてきた
遺書も書いてきた
お金はここまで来る交通費だけ持って家を出た
ロープは用意してきたが山に入る道がわからなくて懐中電灯を借りようとした

（山でポーチを落としたは嘘だったんですね）

私は、思い止まるよう説得を努力したのですが
死ぬ決意の人にはどうにも言葉が伝わらないんですよ

30分ぐらいの話したでしょうか?

じゃあおじさん親切にしてもらって有り難う
別の死に方考えるよ
さようなら…といって私んとこから去るわけ

でも、別の死に方?…オイオイですよね

この寒い夜ですよ
お金無いのにどこでどうするの?
死に直結お話し聞いちゃうと他人事とも言えませんで不安が増します
山がダメでもすぐ近くに川がある
飛び込めば、心臓発作で多分即死ねる
車に飛び込む…これもあり得るね

こうなれば警察に通報するしかないでしょう
警察に事情を説明した後、去った方向へ向かい探し始めたのです

パトカーも動員しての捜査網です
川沿いやら農道を細かく探しまわり一時間後に発見されそのまま保護されました

その後ですか?
そこまで警察に聞けません

過去経験
死にたいと理由は聞いてないけど常々口にしていた知り合いはある日自殺しました

死ぬと遺書を書いて家出
３回は思い止まらせたが、4度めの首吊り自殺は回避できませんでした

死を求めている人はいずれ必ず…危惧しています